大学4年生の夏に、男2人・女2人の計4人で居酒屋で飲んだことがあった。
要は合コンである。
私はA大に通っていたのだが、他の3人はK大だった。
つまり、幼馴染の男友達からの誘いで2対2で合コンしたのである。
その合コンではエミという医大生から好感を持たれたらしく、その影響もあって秋にはその4人で旅行に行くことになった。
その時はたしか伊豆の方の温泉に行ったと記憶している。
宿泊先の旅館では4人で相部屋に泊まったのだが、予約制の貸し切り温泉に関しては流石に4人で入ることはなかったので、男友達と入った。
しかし、男同士とはいえ、温泉に浸かりながら日本酒を酌み交わし談笑を楽しみ。
最高に楽しい思い出となった。
しかしながら、旅館に泊まり、中で食事して、温泉に入っただけの旅行だったので、旅行自体は若干味気ないものとなった。
夕食後は友達と女一人が外に酒を買いに行ったので、部屋では私とエミが二人きりになったのだが、そこで進展するということもなかった。
そもそも、私自身が人の好意というものに疎いので、エミから気に入られていたということは、その時点ではそれほど気づいてなかった。
その為、自分から積極的にという行動に至ることはなかった。
また、容姿に関しては悪くなかったと思う。
特別可愛いわけではないが、ごく一般的な大学生といった感じ。
少なくともセックスの対象には十分になりえた。
そして、今でも覚えているのだが、エミと二人きりになったときにこんなことを言われた。
その時に私は以下のように答えた。
「松本明子が好きかな」
相手は絶句である。
いや、松本明子可愛いだろ。
めちゃくちゃ性格もいいと思うし。
まあ、そのような感じでまったく会話が弾まなかった。
その辺は私自身が変わり者なので致し方ないところではある。
途中下車
旅行の翌日、友達に都内の駅まで送ってもらった。
午前中には伊豆を出たので、まだ昼過ぎといった時間である。
別にセックスを目的に旅行に行ったわけではないのだが、女2人と同室に寝泊まりしたとなると、溜まっている性欲をどこかで発散したいと思うのが自然の成り行きである。
新宿で途中下車した私は、適当に風俗を探し歩いた。
ちなみにこういった時には、歌舞伎町といった風俗街に性風俗の案内所があるのだが、風俗初心者の私はそのような存在がわからずに適当に探索した結果、ある通り沿いの地下にあるイメクラに足を踏み入れるのだった。
地下1階のイメクラ
入り口付近のカウンターにて料金10,000円を払った。
そして受付に関してはラブホテルのように、スタッフの顔が見えない仕様になっていた。
中に入ると個室に入るように案内され、個室内はベッドだけしかないような殺風景な空間だった。
その後、10分後くらいに女が入室したのだが
ババアだった。
もうその瞬間にテンションガタ落ちなのだが、足を踏み入れた以上はここで帰るとは言いづらい。
仕方がないので、強制的に楽しもうと覚悟を決めた。
しかし、そのババアは私のズボンを下ろした後に陰茎をしごきながら金を請求してきたのだ。
「あのねえ。ここではサービスを受けるのにあと10000円追加料金が必要なの」
追加料金だって?
そんなバカな!?
入り口には10,000円ポッキリと書いてあったじゃないか。
私は話が違うので帰ると言って、ズボンを履いてその場を離れようとした。
するとババアは以下のように言い放った。
「帰ろうと思ってもダメよ!怖いお兄さんが外で待ってるから!」
私はそれを聞いても引き下がらなかった。
そのまま室外に出ようとするとなおもババアは、私を引き留めようとした。
「お兄さんわかったわ!ねっ!4000円でどう?
4000円の追加料金でけっこうよ!」
なんでこんなババアに4000円も追加で払わなくてはならないのか、バカらしい。
私はそのまま個室を飛び出し、建物の外に出た。
その後、通り沿いから駅に向かおうと思ったのだが、そのとき再び怒りがこみ上げてきた。
「ってか入場する時に払った10000円が納得できねえな・・」
私は、再びさきほどのイメクラにUターンし、受付スタッフに一部始終を伝えた。
「これは詐欺だ!金を返せ!」ってな話である。
当然受付スタッフはそれができないと拒んだのだが、納得できないから警察に電話すると言い放つと、すべて返金することはできないので3000円の返金で勘弁してくださいと言ってきた。
私は、7000円は勉強代だと思って悪くないかなと思った。
かくして3000円だけ返金されることとなった。
性風俗のイメージ
私はこの体験によって、世の中の性風俗はババアばかりなのが現実なのだろうという先入観ができあがることとなった。
今から20年前の話なので、その時代であれば今の性風俗ほどスタッフのクオリティは高くない。
とはいえ、女子大生や20代前半の女性が務めている性風俗も普通に存在していたので、今回の例は特殊だったと思う。
そして、その時は私も若く、性に対する経験も少なかったので、ババアを楽しむことができなかったのだが、今であればそこそこ楽しめなくもない(かといってボッタクリはNGなのだが)。
一つ例に上げるとブルマ系のジャンルであれば、若い女が履くよりもババアが履いた方が、よりエロさが際立つ。
上の写真を見てもらえば分かるとおり、上の2枚の若い女の例はエロくもなんともない。
このようにババアのエロさの魅力が理解できるようになってくると、性においては上級者といえるかもしれない。
少なくとも当時の私には、それが理解できなかった。