エロビデオを初めて見た時の感動といったら、初めてセックスしたときのそれと似ている。
ちょっとこれは何とも表現のしようがない。
フロンティア
ちなみに現在はエロビデオといった言葉ではなく、エロ動画というのだろう。
しかし、当時は紛れもなくエロビデオであったので、ここではそのように表記させていただく。
そして、エロビデオを見たことがない者にしてみれば、その世界はまさしくフロンティアであった。
まだ、男女のセックスの現場を見たことがなく、空想の中にしか存在しないセックスの現場に触れるには、正式にはこの世に性を受けてから18年の歳月を待たねばならないのである。
その為、私は小~中学校とエロビデオを鑑賞することはできなかった。
そして、高校生1年の時に初めてフロンティアに足を踏み入れようとしたわけである。
エロビデオ自販機
当時、私が住んでいた隣町にエロビデオの自販機が存在した。
そこは家から自転車で30分ほど掛かる場所であったのだが、深夜に買いに行こうと決意したのだ!
忘れもしない、その日は土曜の夜だった。
高校に入り立てで、まだバイトもしてなかったので手持ちの金はそれほどなかった。
しかし、5千円ほどをかき集めてポケットに詰め込み、深夜1時くらいだろうか。
自転車を走らせフロンティアへと向かったのだ。
しばらく自転車を走らせると、ようやく自販機に到着。
そこにはエロビデオやエロ本の自販機が合計4台くらい並んでいた。
今でこそインターネットの検索一つで手軽にエロ画像を楽しめる時代となっているが、エロ本も貴重な存在だった当時の私にしてみれば、この自販機を眺めるだけで興奮ものだった。
そして、エロ本やエロビデオが敷き詰められたその自販機の存在する空間は、まさに桃源郷であった!
・・と、そんな余韻に浸っている暇はなかった。
というのも、大通りに面したこの通り沿いの自販機でエロビデオを買っているところを、もし知り合いに見られたら流石に恥ずかしい。
これは知り合いはおろか、誰にも見られたくない場面でる。
私は、合計40本ほどあったエロビデオの中から最もリーズナブルかつ好みのAV女優を短時間のうちに素早くチョイスした。
昭和を代表するAV女優 あいだもも
そして、その時にチョイスしたAV女優こそが「あいだもも」であった。
私は千円札を極めて読み込みの悪い投入口から、焦りながらもゆっくりと繰り返し千円札を三枚挿入すると、目的の商品をゲットすることができた。
その後、家に到着したのは2時半。
そのまま、エロビデオ鑑賞へと突入したわけである。
エロビデオを初めて見た時の感想
今までエロ本しか見たことがなかったので、映像で裸の女が動くということが本当に感動的だった。
実際に裸の女を見ることができたのが、放送規制が今よりも緩かったということで「加トちゃんケンちゃん」や「バカ殿様」とかそういった系の番組で、女の裸を拝めることができたのだが、その程度だったのである。
私はモニターに釘付けになりながら、エロビデオを見ると興奮と同時にホッとしたような感覚に陥り、どっと疲れがこみ上げてきて、そのままテレビの前で朝の8時まで寝てしまったのだ。
その後、私の部屋に入ってきた母親に起こされるが、その時はエロビデオは停止しており、私の下半身も裸というわけではなかったので、そういった恥ずかしい行為を見られるということはなかった。
ある作家が「時間」と「性欲」こそ人間に平等に与えられた喜びだの何だのと話していたのだが
初めてエロ本を見た時の感動
初めてエロビデオを見た時の感動
初めてセックスした時の感動
これらにおいては、まさに人間(男性)に平等に与えられた“喜び”といえるだろう。
そして、感動が存在すればそこにドラマが生まれる。
だから、私はこのようなセックスに関する文献を書こうと思ったのである。
今後もセックスに関するドラマや考察など、様々な切り口で記事を書いていきセックスの可能性を広げていきたいと思う。
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